刑務官
【けいむかん】
prison guard
刑務所などの施設で保安を担当する国家公務員
刑務所、少年刑務所または拘置所に勤務する法務事務官のひとつで、受刑者の監視や施設内の保安などの職務にあたる。看守ともいう。
刑務官採用試験に合格すると、国家公務員の身分として刑務官となることができる。現在、全国各地の刑務所や拘置所などで、約15,000人の刑務官が勤務している。
刑務官には、施設内の治安を維持するため、正当な職務行為として「制圧」が認められている。制圧の具体的な方法は、受刑者の人権を保護する観点から、監獄法に基づく刑務官の職務規定や法務省の通達などで定められている。
しかし、制圧として許される範囲を超えれば「暴行」となり、特別公務員暴行陵虐罪などの刑事責任を問われる。ただし、刑務官と受刑者の間にある支配と服従の関係を前提とすると、制圧と暴行の間の線引きは非常に難しい。
名古屋地検特捜部は8日、革手錠をされて保護房に収用された受刑者に重傷を負わせたとして、名古屋刑務所の看守長を含む刑務官5人を特別公務員暴行陵虐致傷容疑で逮捕した。
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| 時事用語のABC (著:時事用語ABC編集部) 「時事用語のABC」 JLogosID : 14425179 |