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実質純資産額
【じっしつじゅんしさんがく】

貸借対照表上の資産に有価証券、不動産の含み損益を加えたものから、負債から自己資本とみなされる危険準備金、価格変動準備金を差し引いたものをさらに差し引いて算出します。
実質純資産額=(資産+資産の含み損益)-(負債-準備金)
実質的な債務超過を見る指標となっており、この数値がマイナスとなると金融庁から行政上の措置が発動されることがありますが、実質純資産比率(実質純資産÷総資産)が低い生保会社ほど税効果試算(繰り延べ税金資産、任意積立金など)に依存度が大きく、健全性を見る上では「繰り延べ税金資産÷実質純資産」を注意して見る必要があります。
![]() | 保険評論家:佐藤立志 (著:佐藤立志(故)) 「保険用語辞典」 JLogosID : 5165050 |