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カナディアン

禁酒法時代に飛躍的な成長を遂げる
カナダでウイスキーが蒸溜されるようになったのは、アメリカ独立戦争後、独立に批判的だった英国系の人々がカナダに移住したことから。1920年代の禁酒法時代になると、国境を越えてアメリカに密輸され、急速に広まった。現在は、5大産地ウイスキーの一つとして世界中で愛飲されている。おもな蒸溜所はカナディアン クラブやギムリなど。
主力は軽快なブレンデッド・ウイスキー
カナダの法律で定められたカナディアン・ウイスキーとは、「穀物を原料に、酵母により発酵し、カナダで蒸溜し、700リットル以下の樽で最低3年以上熟成したもの」だが、通常はブレンデッド・ウイスキーを指す。
ライ麦やライ麦麦芽、大麦麦芽などを主原料とした風味豊かなフレーバリング・ウイスキーと、トウモロコシを主原料に連続式蒸溜器で蒸溜したマイルドなベース・ウイスキーをブレンドしており、豊かな香りと軽快な味わいが特徴だ。なお、ライ麦を51%以上使用したものは、ライ・ウイスキーと表示することが許されている。
![]() | 東京書籍 (著:上田 和男) 「洋酒手帳」 JLogosID : 8515571 |