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道と路がわかる事典5章 いろいろな道 >

渋滞①
【じゅうたい】

日本で初めての渋滞はいつ起きたか?

道路交通の一番の弱点は「渋滞」である。他の交通機関、たとえば鉄道にして飛行機にしても、事故や災害でも発生しない限り、渋滞(?)することはまずない。ほぼ定刻通りに目的地に到着するそれに比べ、道路交通ほどあてにならないものはない。道路には交通渋滞がつきまとうからである。交通事故の防止はもちろんのことだが、渋滞をいかに克服するかが、道路交通における最大のテーマだといってもいいだろう。道路行政はまさに渋滞との戦いなのだ。
渋滞は無駄な燃料を消費するばかりではなく、排気ガスや騒音の増大など、環境悪化の大きな要因にもなっている。また、渋滞でイライラを募らせ、それがエスカレートして犯罪に発展することも少なくない。そして何よりも、時間的なロスが大きいである。日本の経済にとっては非常に大きな損失だ。これを数値で表わすことは難しいが、渋滞による時間の損失は、一人当り年間約五〇時間にも達するといわれ、これを国民の平均賃金で換算すると、年間約一二兆円もの損失になるというのである。いかに渋滞が社会悪であるかがわかるだろう
交通渋滞は車の走っていなかった時代にはなかったはずだし、「渋滞」という用語自体、一般には使われなかった。人の長蛇の列を渋滞とはいわない。
では、日本で初めての渋滞はいつ発生したものだろうか。その歴史は極めて新しい。「渋滞」という用語が初めて使われたのは、一九六一(昭和三六)年に、警視庁ラジオ(文化放送)で、世界初という交通情報を流したときだといわれる。それ以前から東京や大阪では、渋滞の状態が発生はしていたのだろうが、渋滞とはいっていなかったようである




日本実業出版社 (著:浅井 建爾)
「道と路がわかる事典」
JLogosID : 5060098


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出版社:日本実業出版社[link]
編集:浅井 建爾
価格:1,620
収録数:255
サイズ:18.6x13.4x2cm(-)
発売日:2001年11月
ISBN:978-4534033154

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