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道と路がわかる事典4章 道の由来と文化 >

銀座
【ぎんざ】

繁栄にあやかる道路たち。日本初の銀座商店街は?

東京の銀座は日本を代表する大繁華街として世界的にも有名である。では、「銀座」という地名はどこから生まれたのだろうか。
銀貨鋳造所、すなわち銀座役所の所在地であったことが、銀座という地名の発生理由である。東京の銀座にはかって、幕府の銀貨鋳造所があった。この銀貨鋳造所は、初めから東京の銀座にあったわけではない。一六〇六(慶長一一)年に駿府(静岡市)に置かれた銀座鋳造所が、一六一二年に江戸へ移されたものなのである従って、東京銀座の本家は駿府なのだ。今も静岡市内には「銀座」という地名がある。
ところが、駿府よりもさらに歴史の古い銀貨鋳造所があった。京都の伏見である。一六〇一年、品質の一定した銀貨をつくることを目的に、伏見に設けられたものがわが国初の銀貨鋳造所であった。伏見には今も銀座の地名が残っているし、隣接して両替町という地名まである。だが、東京の銀座とは打って変って、静かな街並みを形成している。
やがて東京の銀座役所は、流通経済の中心日本橋へ移転してしまったが、銀座地名だけはそのまま残った。銀座役所が去ったあとも、銀座は寂れるどころかますます繁栄し、現在に至っているのである。この繁栄ぶりにあやかろうと、全国の商店街で銀座名を冠するようになった。
その第一号が、本家の銀座とはそれほど離れていない品川区で誕生した。山手線の五反田駅から一・三kmほど南の、戸越商店街である。ただ戸越商店街の場合は、他の銀座商店街のように、銀座の繁栄にあやかるという単純な理由からだけではなかった。戸越(旧荏原郡平塚村)は、大正一二年の関東大震災大きな被害をうけた。低地であったために冠水に悩み、雨でも降ろうものなら道路は泥んこになるという最悪の状態であった。
そんなとき、同じように大きな被害を被った銀座が復旧に際し、それまでのレンガ敷の道路をアスファルト化することになった。そこで戸越商店街では、不要になったレンガを銀座から貰い受け、排水や下水工事などに活用することになった。そういった縁から、戸越で商店会を設立した際に、「戸越銀座商店街」と命名したのである
銀座名を冠する商店街は全国に三〇〇以上あるといわれているが、その第一号が戸越商店街だったのだ。戸越銀座商店街は、戸越銀座商栄会商店街、戸越銀座商店街、戸越銀座銀六商店街の三つの商店街から成り、商店数は約四〇〇軒、全長約一・三kmにもおよぶ。この商店街の東には、さらに三ツ木通り銀座会という商店街も続いている。
また、昭和三年には東急池上線が開通し、戸越銀座商店街の玄関口にもなる駅は、「戸越銀座」と命名された。銀座名のつく鉄道駅としても、戸越銀座駅が日本で最初なのである




日本実業出版社 (著:浅井 建爾)
「道と路がわかる事典」
JLogosID : 5060083


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出版社:日本実業出版社[link]
編集:浅井 建爾
価格:1,620
収録数:255
サイズ:18.6x13.4x2cm(-)
発売日:2001年11月
ISBN:978-4534033154

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