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暦の雑学事典5章 季語と年中行事の雑学 > 卯月

更衣
【ころもがえ】

昔の衣服は暦がわり

 「越後屋にきぬさく音や更衣」(宝井其角)。冬服から夏服へ、また夏服から冬服へと、衣服を取りかえることをいう。昔は宮中でも民間でも、旧暦四月と一〇月の朔(一日)の日が、更衣の日とされていた。しかし、通常、更衣といえば旧暦四月一日のことで、夏の季語となっている。
 更衣の日には、厚い綿入れを脱ぎ、裏地のついた袷を着る。「四月一日」と書いて「わたぬき」と読ませる名字をもつ人がいるのは、旧暦四月一日に綿抜きという別称があるからだ。袷は旧暦五月四日までで、五月五日からは単、真夏は麻や絹で織った薄い帷子を着た。昔は衣服は暦と深く結びついていたのである




日本実業出版社 (著:吉岡 安之)
「暦の雑学事典」
JLogosID : 5040124


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出版社:日本実業出版社[link]
編集:吉岡 安之
価格:1,404
収録数:198
サイズ:18x13x1.8cm(-)
発売日:1999年12月
ISBN:978-4534030214

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