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「交際・付き合い」に関する故事・成語・ことわざ

[魚心(うおごころ)あれば水心(みずごころ)あり]自分にその気があれば、相手もそれに応じた気持ちになってくれるというたとえ。
[音信不通(おんしんふつう)]（⇒「手紙(てがみ)」365ページ）
[肝胆相照(かんたんあいて)らす]心の底まで打ち明け合う非常に親しい交わりのたとえ。「肝胆」は肝臓と胆CID(7770)(たんのう)のことで、心の奥底の意。
[管鮑(かんぽう)の交(まじ)わり]中国の管仲(かんちゅう)と鮑叔(ほうしゅく)という仲のよい者同士が友人への援助を惜しまなかったという故事により、利害や打算のない親密な友人関係のたとえ。出典は『列子(れっし)』。
[来(く)る者(もの)は拒(こば)まず]自分の考えなどに共鳴して寄ってくる者は拒絶しないで、その者の自由にさせるということ。「来(きた)る者(もの)は拒(こば)まず」ともいう。出典は『春秋公羊伝(しゅんじゅうくようでん)』。《類》「去(さ)る者(もの)は追(お)わず」
[義理(ぎり)と褌(ふんどし)は欠(か)かされぬ]男にとっての身に付けている褌と同様に、義理を欠いては一日たりともこの世間を渡ってはいけないという教え。
[金石(きんせき)の交(まじ)わり]金属や石のように固く、破れることなく続く友情のこと。出典は『漢書(かんじょ)』。《類》「金石(きんせき)の交(こう)」「金蘭(きんらん)の契(ちぎ)り」
[傾蓋故(けいがいこ)の如(ごと)し]（⇒「親(した)しい・親(した)しむ」245ページ）
[膠漆(こうしつ)の交(まじ)わり]お互いに非常に親密な関係にあって離れがたい友情のたとえ。「膠漆」は、にかわとうるしのこと。出典は元CID(14922)(げんしん)『説剣(せつけん)』。
[去(さ)る者(もの)は日日(ひび)に疎(うと)し]（⇒「時(とき)・年月(ねんげつ)・期(き)」376ページ）
[爾汝(じじょ)の交(まじ)わり]お互いに「おまえ」「きさま」のように呼び合うほど親密な間柄のこと。出典は王世貞(おうせいてい)『円機活法(えんきかっぽう)』。
[朱(しゅ)に交(まじ)われば赤(あか)くなる]人はその環境や友人によって、よくも悪くもなるというたとえ。よい友を選ぶことが大切だという教え。
[水魚(すいぎょ)の思(おも)い]非常に緊密な交情のたとえ。
[水魚(すいぎょ)の交(まじ)わり]魚は水の中でしか生きていけないので水とは離れられないが、これと同様に離れることのできない友人関係のこと。出典は『三国志』。《類》「水魚(すいぎょ)の親(しん)」「水魚(すいぎょ)の因(ちなみ)」
[断金(だんきん)の交(まじ)わり]二人の友情の固さは、金をも断ち切るほどであるの意で、きわめて固い交友関係のたとえ。出典は『易経(えききょう)』。
[鬚(ひげ)の塵(ちり)を払(はら)う]他人のひげに付いた塵を取るの意から、目上の人にこびへつらうことのたとえ。出典は『宋史』。《類》「胡麻(ごま)を擂(す)る」
[不即不離(ふそくふり)]付きもせず、離れもせずに一定の距離を保つこと。《類》「不離不即(ふりふそく)」
[刎頸(ふんけい)の交(まじ)わり]友人のために自分の首をはねられてもいいと思うほどの友情ということで、固い信頼によって結ばれた友人関係のたとえ。出典は『史記』。
[忘形(ぼうけい)の交(まじ)わり]分け隔てのない親密な交際。「忘形」とは、容貌や地位などと関係なく親しく交わるの意。出典は『唐書(とうじょ)』。
[忘年(ぼうねん)の交(まじ)わり]年齢の差に関係なく親密に交際すること。出典は『後漢書(ごかんじょ)』。
[和光同塵(わこうどうじん)]仏や菩CID(7688)がこの世に仮の姿を現し、俗世間の人びとと縁を結ぶ意から、転じて、すぐれた知恵、見識をもつ人が俗世間の人と別け隔てなく交わること。出典は『老子(ろうし)』。《類》「塵(ちり)に同(どう)ず」「塵(ちり)に交(まじ)わる」
[和(わ)して同(どう)ぜず]仲よく交際はするが、自分の意思はきちんともち、何でもかんでも同じ行動は取らないこと。出典は『論語』。