「あう」に関する慣用句
[阿吽(あうん)の呼吸(こきゅう)]吐く息と吸う息の意で、一緒(いっしょ)に何かをするときの、お互いの微妙な調子や気持ちをいう。また、それの一致すること。《類》「阿吽(あうん)の息(いき)」
[憂(う)き目(め)に遭(あ)う]つらく悲しいことに出会う。「遭う」は、良くないことに「あう」場合に使う。《類》「痛(いた)い目(め)に遭(あ)う」
[馬(うま)が合(あ)う]お互いに気持ち・心が一致する。《類》「息(いき)が合(あ)う」「気(き)が合(あ)う」「調子(ちょうし)が合(あ)う」「肌(はだ)が合(あ)う」
[顔(かお)を合(あ)わせる]共演する。対戦相手となる。面と向かい合う。
[機嫌(きげん)を伺(うかが)う]会って相手の安否などを尋ねる。
[口裏(くちうら)を合(あ)わせる]示し合わせて、話の内容を一致させる。《類》「口(くち)を合(あ)わせる」
[口(くち)に合(あ)う]飲食物の味が好みに合っている。
[心(こころ)を合(あ)わせる]気持ちを一致させる。《類》「腹(はら)を合(あ)わせる」
[刺(し)を通(つう)じる]名刺を出し、面会を求める。
[側杖(そばづえ)を食(く)う]そばにいたため、自分とは関係ないことによって災難を受ける。《類》「火(ひ)の粉(こ)が降(ふ)りかかる」「巻(ま)き添(ぞ)えを食(く)う」
[帳尻(ちょうじり)を合(あ)わせる]収支が合うようにする。
[調子(ちょうし)を合(あ)わせる]相手の出かたに合うようにして逆らわない。《類》「ばつを合(あ)わせる」
[CID(8267)褄(つじつま)が合(あ)う]筋道が合っている。前後が合う。
[時(とき)に遇(あ)う]よい時機にめぐりあう。
[馬鹿(ばか)を見(み)る]つまらない目に遭う。
[鼻(はな)を突(つ)き合(あ)わせる]人が非常に近くに寄り合う。
[符節(ふせつ)を合(あ)わせる]両方がぴったりと一致する。
[門前払(もんぜんばら)いを食(く)う]面会を断られる。
| あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「日本語使いさばき辞典」 JLogosID : 4382001 |