【四字熟語】四字熟語 > 文人墨客の意匠惨憺
道風朗詠
【とうふうろうえい】

小野道風の書いた『和漢朗詠集』のことで、絶対にありえないものを貴重がる話。道風は、平安中期の書家(八九四~九六六)で、三跡の一人。『和漢朗詠集』は、菅原公任(九六六~一〇四一)の撰。したがって道風の死後できたわけだから、道風の筆跡というものはありえない。ところがそれを「だから余計に貴重なのだ」といったという笑い話。現代でも、古美術を扱う書画骨董の世界では、決して笑い話では済まされない話がある。『徒然草』八八。
![]() | 日本実業出版社 (著:真藤 建志郎) 「四字熟語の辞典」 JLogosID : 4373391 |