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家書万金
【かしょばんきん】

「家書万金に抵る」という。孤独な旅先、異国での生活で、家族から来る手紙は、まさに万金の値打ちに相当するほどうれしいということ。有名な唐の詩人杜甫は、安禄山の乱で捕えられ、翌年(七五七年)脱走した。都長安に囚われの身となっていたとき、戦乱に荒れ果てた都の春をいたんで作った、かの有名な詩の中の一句。家書は妻または家族からの手紙。抵は当と同じ。杜甫「春望詩」。「国破レテ山河アリ、城春ニシテ草木深シ。時ニ感ジテハ花ニモ涙ヲ濺ギ、別レヲ恨ンデハ鳥ニモ心ヲ驚カス。烽火三月ニ連ナリ、家書万金ニ抵ル。白頭掻ケバ更ニ短ク、渾テ簪ニ勝ヘザラント欲ス」
![]() | 日本実業出版社 (著:真藤 建志郎) 「四字熟語の辞典」 JLogosID : 4373058 |