【四字熟語の辞典】い >
殷鑑不遠
【いんかんふえん】

【意味】学ぶべき失敗の見本は、大昔に求めなくても、すぐ前の時代にある。
【用例】●自衛隊の海外支援が問題になった時、アジア各国の人々が「殷鑑遠からず」と、日本の態度に強い警戒感を示した。殷鑑遠からずというが、先の汚職の決着がつかないうちに次々と汚職が繰り返されているのは、どういうことなのか。
【出典】『詩経』「大雅」蕩
【参考】殷(中国古代の国名)の国民が、失敗の鑑として戒めるべき前例を遠い昔に求めなくても、殷の前代の夏が、最後の王の桀の暴虐が原因で滅びたことを学べばよいということ。
![]() | あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「四字熟語の辞典」 JLogosID : 5560106 |