息子は妻をめとるまでは息子であるしかし娘は母親にとって一生涯、娘である
【名言名句】
息子は妻をめとる
までは息子であるしかし娘は母親にとって一生涯、娘である
【解説】
息子は結婚すると、自分の家庭を守らなければならなくなる。そして彼にとって最も近い女性は「母」から「妻」に変わってしまう。母親にとっては寂しいことであるが、男が独立して家庭をもつというのはそういうことなのだ。
一方、娘はたとえ嫁にいってもいつまでも母娘の関係は変わらない。
この言葉は、嫁をもらった息子に対する母親への心構えとも解釈できる。結婚したら息子はその妻のものとあきらめて、いつまでも甘えたり甘やかしたりするな、という。
昨今はうまく親離れ子離れのできない親子が多く、「マザコン」の男が話題となる世の中であるが、まず母親がこの言葉を肝に銘じておけば、嫁姑の仲もうまくいくにちがいない。
【作者】トーマス・フラー
【生没年】1608~61
【職業】イギリスの聖職者
【参考】トーマス・フラーはイギリスの清教徒革命で、国王と議会の和平を説いた十七世紀の聖職者である。
| あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450436 |