やむをえざるときの戦いは正しく武器のほかに希望を絶たれるときは武器もまた神聖である
【名言名句】
やむをえざるとき
の戦いは正しく武器のほかに希望を絶たれるときは武器もまた神聖である
【解説】
自衛のための戦争・武器を肯定する、というよりも、政治において、目的を達成するためには手段を選ばぬという、いわゆるマキャベリズム(国家の維持・発展のためには道徳的でなくても正義と暴力を併用しなければならない、とする説)の典型であり、重大な倫理的問題として論議されるであろう。
しかしマキャベリの、フィレンツェの外交官として、困難な各国との外交関係の処理にあたって発揮された手腕は、大きく評価される面もある。
【作者】マキャベリ
【生没年】1469~1527
【職業】イタリアの政治思想家
【参考】マキャベリズムといえば、権謀術数を駆使する政治の暗黒部、権力者に都合のいい理論という解釈が一般的である。マキャベリはそれを体現するような人間だったのか? 塩野七生の著書『わが友マキャベッリ フィレンツェの存亡』は、これまでとは違った見方で、フィレンツェの書記官としてのマキャベリの生き方や考え方を描いていて興味深い。
| あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450329 |