もし人類の半数が勇敢で半数が臆病だったら勇敢な者は絶えず臆病者と闘って打ち負かしているだろうしか
【名言名句】
もし人類の半数が
勇敢で半数が臆病だったら勇敢な者は絶えず臆病者と闘って打ち負かしているだろうしかし、みんなが臆病者だからわれわれはうまくやっていける
【解説】
自然人としての人類ほど、外敵に対して無防備な動物はない。まるはだかで、皮膚を隠す毛すらない。人類は本来臆病なのである。
ヒトの遺伝子は臆病を記憶している。たまに遺伝子の突然変異で記憶を喪失するヒトが出ると、無謀なことを始める。でもそれは例外である。
人類を占める大半のヒトは臆病という本能にしたがって平和を希求する。
【作者】サミュエル・ジョンソン
【生没年】1709~84
【職業】イギリスの詩人
【参考】イギリスにはクラブという伝統がある。同じ趣味の男たちが集まって酒を飲んだり、食事をしたりしながら好きなことを(女性抜きで)話し合うのである。サミュエル・ジョンソンは機知に富んだ会話が得意で、常に談論の中心にいたので、「クラブ向きの男」と呼ばれたという。この言葉もそんなクラブでの会話から生まれたものかもしれない。
| あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450310 |