驚くべきものは多いが人間より驚くべきものはない
【名言名句】
驚くべきものは多
いが人間より驚くべきものはない
【解説】
動植物の世界においても、自然界の現象においても驚くべきものが多い。それは人間の力に比しての驚異でありおそれでもある。しかし、未知の部分が多いといっても、いったんそれらのうちに法則性を見出すことができたら驚きは薄れる。
ところが人間ほど不可解なものはない。社会という枠組みの中で生活を営んでいるにもかかわらず、人間の行動には予測しえないことが起こる。人間に対する興味はつきないということか。フランスの実験生理学の泰斗アレキシス・カレルをして「人間この未知なるもの」といわしめた「人間」には、まだまだ驚くべきことが多い。
【作者】ソフォクレス
【生没年】BC497頃~BC405頃
【職業】古代ギリシャの劇作家
【出典】『アンチゴネ』
【参考】アンチゴネは、古代ギリシャの女王で、同じくソフォクレスが書いた悲劇の主人公であるオイディプス王の娘であった。追放された父の放浪に従い、その死後、王位を取り戻すべく反乱を起こして敗死した兄の遺体を禁制を犯して葬り、死刑に処せられたという。
| あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450229 |