【名言名句の辞典】1人生 > 老いとともに生きる
未練が老醜のはじまりではないだろうか

老醜:年をとって姿や心が醜くなること
【名言名句】
未練が老醜のはじ
まりではないだろうか
【解説】
未練とは、何事においても過去に執着することである。未来が豊かな若者たちには執着するものも少ない。たとえば別れた恋人に未練があったとしても、新しい恋に過去は断絶する。
ところが老人になると未来がない。未来がないとなると何事においても未練が残る。生命、健康、家族、仕事、財産、性、美、はたまた名誉などに対する執着である。執着は強ければ強いほど醜くなる。これを老醜という。
【作者】中野重治
【生没年】1902~79
【職業】作家
【出典】『五勺の酒』
![]() | あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450129 |