【名言名句の辞典】1人生 > 老いとともに生きる
年をとるということは一種の残酷物語の主人公になることである

【名言名句】
年をとるというこ
とは一種の残酷物語の主人公になることである
【解説】
人間は老いると記憶力は薄れ、体も若いころに酷使して、いまはたるみ、顔や手には深いしわが刻まれ、関節は痛み、足を引きずる。とても生気に満ちているとはいいがたい。
わが国は高齢化社会に向かって進んでいるが、老人対策となると、なんとも心もとない。だれもが一度は老齢期を迎える。長生きして後悔するような社会でなく、長生きしてよかったと実感できる社会の実現が望まれる。
【作者】杉浦明平
【生没年】1913~2001
【職業】作家
【出典】『老いの悲しみ』
【参考】杉浦は、第二次大戦後故郷愛知に戻って晴耕雨読の生活を送り、脳梗塞のため八十七歳で亡くなった。
![]() | あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450130 |