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東洋医学のしくみ5章 鍼灸と気功の世界 >

気功師②
【きこうし】

気功師の治療スタイルと資格

◆手をかざすのが外気功?
 気功、とくに気功師が行う外気功では、どうしても患者の体に手を向けて気を集中している映像が浮かびます。手を使う気功師が多いのは事実ですが、何でもかんでもいきなり手を出して気を送るのだと考えるのは間違いです。
 外気功も東洋医学の治療方法の一つですから、患者を診察して弁証するまでの過程は漢方薬や鍼灸治療と同じです。弁証の結果から、その患者にどういう気を与えればいいか、あるいはどういう気を取り除けばいいかというテーマに基づいて治療を始めます。やみくもに手をかざせばいいわけでは決してありません。
 剣豪ドラマなどで「殺気を感じる」というのは、相手が自分に対して悪い気を送っていることを意味しますが、テーマも持たずにいたずらに気を当てると、相手に悪影響及ぼすことがあります。気に限らず薬になるものは、使い方を間違えると毒にもなる「両刃の剣」なのです。
 実際にきちんとした治療を行う気功師のやり方を見れば、実にいろいろなスタイルがあることがわかります。患者の気の状態を観察するだけでも、手で触ってチェックしている人もいれば、ただ目でボンヤリと見ているだけの気功師もいます。気の感じ方が気功師によって違うのです。
 手を使うケースが多いのは、患者が温かく感じるため、あるいは気を外界と交流させやすい大きな経穴(労宮)が手の中央にあることなどが理由と考えられます。しかし、気がアプローチする時間はほんの一瞬ですから、手を当てているように見えて本当は眉間(印堂という経穴がある)から気を送っているというようなこともあるのです。

◆資格と技術で気功師を見きわめる
 最近は、日本でも一般の人に気功を教える場所が増えてきています。健康法として習うのならいいのですが、すでに抱えている体のトラブルを解消したいというような目的がある場合は、以下の点に十分に注意してください。
 まず、カルチャーセンター等での気功は「養生気功」のための、単なる功法の指導だと考えなければなりません。たとえ講師が中国での資格を持っていたとしても、日本の医療資格がなければ治療行為は行えません。医師法違反になります。
 言い換えれば、カルチャーセンター等での気功に治療を期待したり、気功師としての開業を目的に講座を受けたりするべきではありません。
 つぎに、講座ではなく民間療法の治療院等で、気功による治療をすすめられる場合があるかもしれません。その場合には、治療してくれるという気功師が、きちんと東洋医学に基づいた弁証を行っているかを見きわめてください。
 病院で診てもらった現代医学の診断名だけですぐに治療を始めてしまうようだと、気功の技術に疑問符がつきます。仮に他の患者に効果があったとしても、たまたま当たった占いのようなもので、別の人にも効くという保証はなく、むしろ信頼のおけないことの方が多いのです。




日本実業出版社 (著:関口善太)
「東洋医学のしくみ」
JLogosID : 5030100


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出版社:日本実業出版社[link]
編集:関口善太
価格:1,620
収録数:115
サイズ:20.8x14.8x1.6cm(A5判)
発売日:2003年7月
ISBN:978-4534036179

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