【東洋医学のしくみ】 >
■総合的な判断

' この段階で、予診、診察1と2の結果とそれらからわかったことを総合していよいよ最終的な診断を下すことになります。
この患者の場合は、次のように診断されます。
日常的には脾気の不足による水液運搬機能の低下で湿の停滞があり、これらが経筋に影響して慢性的な腰の鈍痛を起こしている。そして今回のように、疲労やビールによる過度の水分摂取に重ねて冷気や雨に遭遇すると、寒湿の病邪が急激に侵入して激痛を起こし、局部の血行が障害されて血まで形成してしまっている。'
![]() | 日本実業出版社 (著:関口善太) 「東洋医学のしくみ」 JLogosID : 5030028 |