【標準治療】病名 > 歯科・口腔外科
歯根嚢胞
【しこんのうほう】

Radicular Cyst

体の中に病的に作られた袋状のものを嚢胞と呼び、歯の炎症が原因で歯根の先にできた嚢胞を歯根嚢胞といいます。袋の中は液体や半液体状のものがたまっています。原因は、むし歯によることが多く、進行すると歯の神経が壊死(えし)し顎骨中の根の先に嚢胞が形成されます。そのほか過去に根管治療(根の治療)を行っていても細菌感染を起こしできる場合もあります。歯根嚢胞は顎にできる嚢胞の中で最も頻度が高く、ほとんどが上顎の前歯部に発生します(図1:上顎前歯部の歯根嚢胞)。
![]() | 寺下医学事務所 (著:寺下 謙三) 「標準治療」 JLogosID : 5035529 |