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標準治療(寺下医学事務所)病名 > 婦人科

骨盤腹膜炎(卵管炎)
【こつばんふくまくえん(らんかんえん)】

Pelvic Peritonitis/Salpingitis

 女性にとって骨盤内は、男性よりもずっと炎症を起こしやすい状態になっています。なぜなら、ひとつには膣、子宮内、卵管、骨盤内へと、もともと外部から腹腔内へつながる精子の通り道があるためで、精子の進入とともに細菌などの微生物が入りやすい構造をしているからです。これを「上行性感染」といいます。また、現代女性のライフスタイルの変化(少産化)によって、子宮内膜症が原因となるケースも増えています。月経のたびに腹腔内でも出血するこの病気によって、卵巣チョコレート嚢胞(のうほう)の破裂や、逆流し腹腔内にばらまかれた月経血による骨盤内炎症が繰り返されます。ほかに、虫垂炎や大腸憩室炎から骨盤腹膜炎を併発することもあり、これは男性でも起こりうる病気です。
 骨盤腹膜炎は、腹膜炎のなかでも子宮や卵巣、膀胱や直腸がある小骨盤腔に限局した腹膜炎をいいます。以前は、流産や子宮内操作(妊娠中絶手術など)、出産などをきっかけに、大腸菌や淋菌などの膣内の細菌が上行性に感染し発症する場合が多くみられました。しかし、清潔な医療操作や抗生剤の投与によって、このようなケースは大幅に減っています。そのかわり最近では、性的活動が活発な10代~20代の女性たちのクラミジア感染症や子宮内膜症、ストレス・体力消耗による抵抗力の低下にともなう骨盤内炎症が増加する傾向にあります。




日本医療企画 (著:寺下 謙三)
「標準治療(寺下医学事務所)」
JLogosID : 5035445

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編集:寺下 謙三
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