【標準治療】病名 > 形成外科・美容外科
口唇裂・口蓋裂と顔面裂
【こうしんれつ・こうがいれつとがんめんれつ】

Cleft lip , Cleft Palate , Facial Cleft

顔面は受精卵が胎児になる過程の胎生4週末から7週末にかけて形成されますが、この時の形成不全により顔面に種々の割れ目(顔面裂)を生じます。この割れ目(裂〈れつ〉と呼びます)は皮膚だけのものから骨に至るものまであり、フランスの有名な形成外科医であるテシエイ博士はこれらを16タイプに分類しています。顔面裂のうち、一番多くみられるのが口唇裂・口蓋裂で、日本人では出生500~600人に1人の割合で生まれるといわれています。その他の顔面裂には横顔面裂(巨口症)、斜顔面裂、正中裂などがありますが、口唇裂・口蓋裂に比べ極めてまれにしかみられませんので、ここでは代表的な口唇裂と口蓋裂の治療について述べます。
![]() | 寺下医学事務所 (著:寺下 謙三) 「標準治療」 JLogosID : 5035331 |