【標準治療】病名 > 皮膚科
薬疹
【やくしん】

Drug Eruption
体内に入った薬剤に対する過剰反応(多くはアレルギー反応)の結果生じた皮膚症状を薬疹といいます。塗り薬にかぶれた場合は、薬疹といわずに接触皮膚炎(かぶれ)といいます。
薬が内服や注射で体内に入ったあと、免疫細胞がその薬に対してアレルギーを起こすことをたまたま覚えこんでしまうことがあります(感作)。感作のためには2週間が必要です。そして、いったんアレルギーを起こすことを覚えこんだ免疫細胞が準備されると、その後、再び原因となる薬剤が入れば、早ければ数分、遅くとも2~3日のうちにその免疫細胞が活動してアレルギー反応を実際に起こします(誘発)。誘発されるアレルギー反応は即時型の場合は、数分から30分後にじんま疹やショックの反応として起こり、遅延(ちえん)型の場合は半日から2日後にいくつかのタイプの皮膚症状として起こります。
![]() | 寺下医学事務所 (著:寺下 謙三) 「標準治療」 JLogosID : 5035306 |