MENU
    全辞書一括検索 by JLogos

標準治療病名 > 小児科

出血傾向(小児)
【しゅっけつけいこう(しょうに)】

Hemorrhagic Diathesis

 自然にあるいは正常ではまったく出血しない程度の何らかの外因が加わったために出血が起こり、止血しにくい状態を出血傾向といいます。出血傾向を引き起こすメカニズムとしては、[1]血液中の凝固因子の欠乏や、その機能が悪い場合(凝固障害)、[2]血小板が減少したり、その機能が悪い場合(血小板障害)、[3]血管自体の障害のために血液が血管外にもれやすくなる場合(血管障害)があります。
 [1]~[3]の原因は先天性(生まれつき)と後天性に分けられます。先天性のものには血液中の凝固因子が欠如している血友病や無フィブリノーゲン血症、また免疫不全などがあり、後天性のものには感染、アレルギー、薬剤、肝障害、自己免疫疾患、膠原(こうげん)病、悪性腫瘍(しゅよう)などがあります。このうち小児科領域でよくみられるものは、血友病、ウイルスの感染や薬剤によって血小板が減少する特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、アレルギーが関与していると考えられている血管性紫斑病(アレルギー性紫斑病)などです。出血傾向となる原因はこのように多数あり、原因によってそれぞれ治療も異なります。




寺下医学事務所 (著:寺下 謙三)
「標準治療」
JLogosID : 5035284

関連電子書籍

私を救う医者はどこ?
【著者より】病の恐れをひとり抱えている時、身内に重病の患者が出た時、あなたは何を頼りにしますか。特効薬?最新設備の病院?何より大切なのは、あなたの決断を親身になってサポートする医療判断医なのです。…

【辞典内Top3】 粘稠性  併診  感冒様症状  
【関連コンテンツ】

関連辞書

薬局にあるクスリ辞典 東洋医学のしくみ 

関連書籍

 寺下医学事務所「標準治療」

出版社:日本医療企画[link]
編集:寺下 謙三
価格:5,142
収録数:1787疾患
サイズ:21.8x15.6x6.6cm(A5判)
発売日:2006年7月
ISBN:978-4890417162

JLogosPREMIUM(100冊100万円分以上の辞書・辞典使い放題/広告表示無し)は各キャリア公式サイトから

             × 閉じる

収録辞書全リスト