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標準治療病名 > 小児科

気管支炎(小児)
【きかんしえん(しょうに)】

Bronchitis

気管支炎(小児)

 鼻や口から吸い込まれた空気は、咽頭・喉頭・気管・気管支・細気管支とすすみ、肺胞に達してガス交換が行われます(図:呼吸器)。気管より先が下気道と呼ばれますが、そのうち気管支レベルでの急性で一過性の炎症を急性気管支炎と呼びます。多くは上気道炎(鼻・咽頭の炎症、いわゆるかぜ症候群)に続いて起こります。ほとんどがウイルス性ですが、細菌・マイコプラズマなどの感染によることもあります。
 乳児や低年齢の幼児では、気管支炎の時に気道内の分泌物が増えると、もともと細い気管支がさらに狭くなり、呼吸のたびにヒューヒュー・ゼイゼイという喘息(ぜんそく)のような音(喘鳴〈ぜんめい〉)が聞こえることがあります。
 このような状態は喘息性(あるいは喘息様)気管支炎と呼ばれています。成長とともに気管支が太くなると3歳前後で自然に起こらなくなりますが、なかにはこの喘息性気管支炎が気管支喘息の始まりであり、喘息の発作に移行していく子もいます。
 気管支炎と似た症状を示しますが、悪化しやすく注意が必要なものとして急性細気管支炎があります。これは気管支がさらに枝分かれした細気管支という部分に炎症を起こしたもので、RSウイルスによるものが半分以上を占め、2歳くらいまでの小さい子が冬にかかることが多いものです。急に呼吸困難が強くなるため入院することもある病気です。




寺下医学事務所 (著:寺下 謙三)
「標準治療」
JLogosID : 5035264

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