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標準治療病名 > 消化器

過敏性腸症候群
【かびんせいちょうしょうこうぐん】

Irritable Bowel Syndrome

 腸の粘膜に炎症やポリープ・腫瘍(しゅよう)など(器質〈きしつ〉的病変という)がなく、ただ腸の働きが強くなりすぎることによって腹痛や便通異常(便秘、下痢、便秘・下痢を繰り返す交替型)などといった症状が現れる病気です。つまり、腸自体が悪いのではなく、それ以外の何らかの原因で腸を動かす神経が刺激されるために、腸の運動が盛んになり腹痛などが起こるのです。
 原因としては、まずその人の性格が問題となります。精神的に弱い人にストレスやプレッシャーがかかると腸が敏感に反応して症状を起こします。私も高校や大学受験の時よく悩まされました。受験前日の試験場の下調べの時は、まずトイレの場所を確認したものです。また、自律神経の不安定な人にも同じことがいえるようです。他の原因としては、薬や食事(内容だけではなく時間的なこと、俗にいう“早食い”)などがあげられます。以上の理由からこの病気は消化器心身症の代表といえるでしょう。




寺下医学事務所 (著:寺下 謙三)
「標準治療」
JLogosID : 5035107

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編集:寺下 謙三
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ISBN:978-4890417162

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