【標準治療】病名 > 脳神経
もやもや病
【もやもやびょう】

Moyamoya Disease
頸動脈が頭蓋内に入った最初の部分である内頸動脈終末部(前大脳動脈と中前大脳動脈に分岐するあたり)が左右両側性に狭窄(きょうさく)または閉塞(へいそく)をきたし、慢性的に血流不足に陥った脳深部に血液を送るために、無数の網目状の異常血管が新生する疾患です。脳血管撮影をすると、この異常血管がまるで“朝もや”がかかったように、もやもやとした白い影として写るために、日本人によりこの名前がつきました。原因は不明ですが、約10%に家族的な発症を認めます。東洋人、とくに日本人に多く、欧米ではまれな疾患です。
![]() | 寺下医学事務所 (著:寺下 謙三) 「標準治療」 JLogosID : 5035035 |