使い方を知らないと食洗機は“無用な箱”に
ある新聞社の調査によると、家庭用食器洗い乾燥機(略して食洗機)を所有する人の4割が「利用していない」と答えた。
最大の理由は「汚れがきちんと落ちない」ということだ。
しかし、その実態を調査すると、一般の手洗い用洗剤を利用していたり、水が当たるように皿を置かなかったりと、食洗機の使い方を理解していない場合がほとんどだという。
食洗機では「洗剤」が重要だ。
手洗い用の一般台所用洗剤は、おもに泡(=界面活性剤)の力で汚れを落とす。
しかし、食洗機専用洗剤は酵素の力でデンプン質やタンパク質などのガンコな汚れを分解する。
界面活性剤はわずかしか含んでいないのだ。
この違いを知らずにいると、食洗機は単なる“無用な箱”と化してしまう。
ちなみに、日本での食洗機の普及率はまだ3割に満たない。
アメリカが6割を超えているのと比較すると大きな差がある。
【執筆・監修】
中経出版 「雑学科学読本 身のまわりのモノの技術vol.2」 JLogosID : 8567116 |