アテネ・オリンピック
FW大久保嘉人、田中達也、MF松井大輔、阿部勇樹、今野泰幸、DF田中マルクス闘莉王など才能あふれる選手を並べ、「オーバーエージ」としてMF小野伸二(フェイエノールト)とGK曽ヶ端準を加え、大きな期待を担った日本の男子オリンピック代表だったが、初戦、パラグアイ戦では前半わずか5分で失点、22分に小野のPKで追いついたものの、わずか4分後に再び失点し、37分にも1点を許した。後半7分、再び小野のPKで1点差としたが、16分に4点目を失う。36分に大久保が返して3―4としたが、そのまま逃げ切られた。続くイタリア戦も、前半3分、8分と連続失点していきなりハンディを負い、21分に阿部のFKで1点を返したものの、36分に3点目を許してやはり前半は1―3。後半ロスタイムにFW高松大樹がヘディングで1点を返したが、2―3、またも1点差のまま逃げ切られて連敗となった。最後のガーナには前半37分の大久保のゴールで1―0の勝利を収めたが、試合運びのまずさが致命傷になった大会だった。
| あすとろ出版 (著:) 「ワールドカップ予選をめぐる64の話〜キーワード集」 JLogosID : 8548068 |