【東京-五つ星の蕎麦】近県の名店厳選9軒 > 千葉県
蓬庵
【よもぎあん】
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親子でそばを打つ
![蓬庵](../img/d053/soba115.jpg)
国道6号の青山台入口交差点を東進し、常磐線のガードの手前で左折した住宅街に建つ手打ちのそば処。
店主の川口光雄さんは20歳のとき、某そば屋に就職した。その店は出前もし、そばは機械打ちだったという。川口さんは手に職が欲しく、徐々に手打ちそばにあこがれ、数年後、柏の「竹やぶ」(280頁)を紹介された。そこで5年間修業し、昭和51年に常磐線の天王台駅南口に念願の手打ちそばの店を開いた。しかし、自分の腕に自信が持てず勉強が足りないと店の休みや閉店後の時間を利用して江戸川区平井の「増音」に通い、さらに手打ちの修業を重ねたという。「まだまだ、未熟です」と、謙虚な川口さん。だが、すでにベテランの域に達し、打つそばは洗練された二八。新そばのときは十割で打つ。
蓬庵が、現在地に移ったのは平成8年。今、そばは毎朝、息子の広之さんと打つ。広之さんの師匠は父親。まだ若いが、川口さん曰く「かなり私に近づいています」と、笑みをこぼす。
![]() | 東京書籍 (著:見田盛夫/選) 「東京-五つ星の蕎麦」 JLogosID : 14071314 |