スタミナドリンク
【東京雑学研究会編】
§スタミナドリンクのビンが決まって茶色なのはどうして?
疲労回復の特効薬であるスタミナドリンク。各社からさまざまなものが商品化されており、風邪のひきはじめなどにお世話になることが多い。
さて、このスタミナドリンクのビンだが、なぜ、茶色をしているのだろうか。
スタミナドリンクに含まれているのはさまざまなビタミンである。それをバランスよく摂ることによって、疲労が回復するのだ。そのビタミン、実は直射日光に非常に弱いのである。特に、日光の中の紫外線によって、成分が壊されてしまう。
つまり、茶色は遮光のためにつけられているのである。
ちなみに、ビールが茶色のビンに入れられているのも、この紫外線を遮断するためである。
ビールは穀物を発酵させ、濾過しただけのものなので、不純物がいろいろと含まれている。それが紫外線に当たると変質し、味をそこねてしまうのである。
これに対して、焼酎、ジン、ウィスキーなどは、発酵させた後に蒸留してあるために、不純物が含まれておらず、紫外線に当たっても味が変わることがない。
そのため、それらは透明のビンに入れられているのだ。中には茶色のビンを使うこともあるが、これはどちらかといえばデザイン性で用いられているのだろう。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全」 JLogosID : 12670501 |