【雑学大全】生活 > 遊び
キャバレー②
【東京雑学研究会編】

§ムーランルージュとはどんなところなのか?
一八八九年にパリのブランシュ広場にオープンした「ムーランルージュ」ではフレンチ・カンカンと呼ばれる快活でエロティックなダンスが絶大な人気を得て、世紀末のパリで代表的な娯楽施設になった。
一九世紀末にヨーロッパで隆盛を極めたムーランルージュは、一九〇三年に客席とステージがわかれた劇場形式にリメイクされ、レビューやオペレッタが数多く上演された。
このムーランルージュは一九一四年に火災で焼失してしまったが、第一次世界大戦後に再建された。一九二〇年代後半には歌手で女優のミスタンゲットを中心とする大レビューを上演してミュージックホールとしての地位を不動のものとするが、一九二九年、当時台頭してきたトーキー映画におされて映画館に転向してしまった。
一九二〇年代半ばからミュージックホールに併設された舞踊場で、観光客向けのカンカン、レビューなどが現在でも上演されている。
![]() | 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全」 JLogosID : 12670246 |