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ア・カペラ
【東京雑学研究会編】

§イタリア語で「礼拝堂風」の意味を持つ歌
「ア・カペラ」というと、通常は楽器などを使わず人間の声だけで歌うことをいう。
最近では、ア・カペラグループの美しい歌声を、テレビやラジオの歌番組などでも気軽に耳にすることができる。
この「ア・カペラ」とは「a cappella」からきており、イタリア語で礼拝堂風という意味を持つ。そもそもローマ・カトリック教会では、礼拝時の賛美歌に伴奏をつけなかったらしい。
正確には、一九世紀までは、やはり楽器で伴奏をつけていた豊かな響きを演奏する時期もあったらしいが、それ以降は楽器を使わず、声楽のみで賛美歌を歌っている。唱歌隊たちのハーモニーは、楽器など使わなくても十分に、美しい歌声を響かせることができたのだろう。そこから、無伴奏で歌うことがア・カペラと呼ばれるようになった。
いずれにしても、真心こもった声のハーモニーは、それだけで世界中の人々に感動を与えることができる、最高の楽器であることはいうまでもない。
![]() | 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全」 JLogosID : 12670005 |