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時事用語のABC社会 > 社会問題

ニセ電話詐欺
【にせでんわさぎ】

ニセ電話詐欺

 身元を偽り他人になりすまして電話をかけ、息子など家族になりすまして身内の人間だと信じ込ませて金銭をだまし取る詐欺の手口。息子になりすまして「オレだけど」などと話しかけることが多く、警察庁が「特殊詐欺」として分類する詐欺の手口の1つで、わが子を思う親心につけこむのが特徴。高齢者が狙われることが多く、年間の被害総額が数百億円にも上ることから深刻な社会問題となっている。
 息子になりすまして「オレだけど」と話しかけることから、当初は「オレオレ詐欺」と呼ばれたが、娘を名乗って「私だけど」と話しかけて指定した金融機関の口座に現金を振り込ませる手口が増えて実態に合わなくなったため、「振り込め詐欺」という呼称が一般化した。
 被害防止啓発のため、警視庁が2013年に詐欺名称を公募した際には「母さん助けて詐欺」が最優秀賞に選ばれたが、新聞などマスメディアが使用しなかったこともあり定着しなかった。
 茨城県警は2017年7月に名称を「ニセ電話詐欺」に統一した。金をだまし取る口実は、「会社の金に手を付けてしまった。今すぐ現金で穴埋めしないと逮捕される」「異性との交際でトラブルになった、金で解決しないと生命が危険」などと、自らに非にがあるように装って親の不安をあおった上で、「会社の上司」「警察官」「弁護士」「暴力団組員」などを名乗る人物までが電話に出てくるなど、組織犯罪化し、巧妙化している。

 警察庁2017年2月発表の警察白書では、2016年の年間被害総額は406億3千万円で、前年より75億7千万円減って2年連続の減少となったが、把握した被害件数は8年連続の増加だった。手口別では、医療費などの還付を受けられると偽って現金自動預払機(ATM)に誘導して電話による指示に従って振り込み操作をさせる「還付金詐欺」が急増。架空の投資話を持ちかけたり、「保険の還付金が入る」などと持ちかけるニセ還付金や「金儲けになる」といったニセ投資話詐欺が増えた。
 警察庁や全国各地の警察署では警戒を呼び掛けているが、被害に遭わないためには、次のようなポイントを押さえておきたい。
(1)名乗られた本人に電話をして直接、事実確認をする
(2)家族の間で電話で通話する際の合言葉を決めておく
(3)簡単にお金が得られる”うまい話”には乗らない
(4)「携帯電話をなくした」「風邪をひいて声がおかしい」といった言い訳は本人ではないことを覚られないための”予防線”の可能性が高いので疑ってかかる
 このほか、不審な電話があった時には、だまされたふりをして電話を切った後、警察に通報し、「受け子」と呼ばれる詐欺犯が自宅などに現金を受け取りに来た際に取り押さえる「だまされたふり作戦」が成果を挙げている。(Ando,2017/3)




時事用語のABC (著:時事用語ABC編集部)
「時事用語のABC」
JLogosID : 14425667


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