一般教書演説
【いっぱんきょうしょえんぜつ】
一般教書演説はアメリカ大統領が上下両院議員を前に行う演説。国の現状についての見解や今後一年の内政・外政方針を提案する。予算教書、経済教書(経済報告)と並ぶ三大教書の一つで、「年頭教書」とも呼ばれる。米国民の注目度も高い。日本の首相の施政方針演説に相当する。日本時間の2014/1/29午前、オバマ大統領にとって6回目、第2期オバマ政権で2回目の一般教書演説が行われる。重点テーマは国内の所得格差の問題になるとみられる。最低賃金の引き上げでは、現行の1時間あたり$7.25から、1時間あたり$10.10にする案が出される見込み。「決められない政治」による閉塞感が著しく、大統領の支持率も就任以来最低となっている米国の状況を打破するために、2014年を「行動の年」とすることを一般教書演説内で強調する予定であることが、ホワイトハウスから明らかにされている。具体的には、議会の協力が得られない分野--インフラ開発や職業訓練、気候変動、教育など--について大統領令などの権限を積極的に行使していく。
| 時事用語のABC (著:時事用語ABC編集部) 「時事用語のABC」 JLogosID : 14425548 |