東京拘置所矯正展
【とうきょうこうちしょきょうせいてん】
東京都葛飾区小菅にある東京拘置所の敷地内で行われるイベント。様々なイベントの開催や多くの店舗が出店され、また刑務作業で製作した家具や靴などの展示販売も行われる。
東京拘置所が一般市民に開放されることは初めてのこととなる第1回目は、2012年3月の新庁舎等の完成を記念し2012年9月8日に開催。テープカットゲストには歌手の松山千春氏が招かれたほか、拘置所の受刑者の食事と同じレシピの「プリズン弁当」に長い行列ができた。
第2回となる「東京拘置所矯正展」は2013年10月12日に行われ、オープニングイベントとなるテープカットゲストは女優の藤原紀香氏。第1回同様のイベントとしての開催となる。
東京拘置所は全国に8か所(東京・立川・名古屋・京都・大阪・神戸・広島・福岡)ある拘置所の中で最大規模。2013年7月「開かれた拘置所」を目指し、「拘置所の施設運営と矯正行政などについて広く理解をいただき、近隣住民の方々との強い絆のもと共生していくこと」を目的にセキュリティを高めた高層新庁舎にすることで周囲の塀を撤去し、矯正展などのイベントを開催することができるようになった。
また関東大震災によって崩壊した前身の煉瓦造りの「東京集冶監」の後に、受刑者によって建てられた旧庁舎は、かのチャップリンも来日時に絶賛したという歴史的な建造物としても有名。新庁舎の完成に伴い機能としては役目を終了するが、貴重な文化遺産として保存も検討されている。
| 時事用語のABC (著:時事用語ABC編集部) 「時事用語のABC」 JLogosID : 14425499 |