4増4減
【よんぞうよんげん】
参議院議員選挙の定数を是正する自民党案の呼称
参議院議員選挙において、相対的に有権者の多い選挙区の定数を増やし、有権者の少ない選挙区の定数を減らすことで、「一票の格差」を是正する狙いがある。
自民党は、参議院議員選挙の定数について、東京と千葉の定数をそれぞれ2増やし、栃木と群馬の定数をそれぞれ2減らす「4増4減」を提案している。自民党案によると、2004年9月時点で最大5.16倍だった東京と鳥取の「一票の格差」は、4.76倍になると試算されている。
一方、民主党は、「一票の格差」を是正するには、議員一人あたりの人口が最も少ない鳥取の選挙区を隣県の島根と合区すべきだと主張している。民主党案によると、「一票の格差」は4倍以内に収まるが、都道府県を単位とする参議院選挙区になじまないとする意見がある。
参議院の選挙制度専門委員会は21日、参議院選挙区の定数是正について、複数の可能性を列挙した上で「4増4減」を有力な意見とする内容の最終報告書をまとめた。
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| 時事用語のABC (著:時事用語ABC編集部) 「時事用語のABC」 JLogosID : 14425279 |