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亡命
【ぼうめい】

asylum
自分の国から別の国へ逃げ出すこと
政治的または宗教的な理由により、それまで住んでいた国を抜け出して他国へ逃げること。ただし、海外への自由な移住を認めている日本では、そもそも亡命とは言わない。
もともと、「亡命」という言葉は、戸籍を失うという意味で使われてきた。亡命の「命」は、身体的な生命のことではなく、戸籍を指す。現在では、外国に移住したり、国籍を離脱することが許されない国からの逃亡という意味で使われている。
科学者として有名なアインシュタインも、ナチス政権の迫害から逃れるため、アメリカに移り住んだ亡命者のひとりだった。
現在、食糧難や経済不況で苦しむ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)からの亡命者があとを絶たない。亡命希望者は、まず北朝鮮と外交関係のある中国まで行き、そこから韓国をはじめとする安住の地を求めて飛び立っている。
中国・瀋陽にある日本の総領事館で、北朝鮮からの亡命者が駆け込んできた事件には、このような背景がある。
![]() | 時事用語のABC (著:時事用語ABC編集部) 「時事用語のABC」 JLogosID : 14425077 |