特別損失
【とくべつそんしつ】
損益計算書で計上される特別な損失
火災で建物が焼失したり、土地を原価より安値で売却したりするなど、特別な要因により発生した臨時的な損失のこと。経常利益とは別の項目として計上することが義務づけられている。
特別損失には、大きく分けて
1:火災や水害などの災害によって建物が破損したような場合
2:固定資産の売却損が発生した場合
3:前期の損益を修正する場合
がある。時価評価が導入されてからは、不動産や株式などの有価証券の含み損も特別損失として計上されるようになった。
企業の事業活動で発生する損失は、投資家の判断材料のひとつと考えられている。特別な要因により発生する点に着目することから、毎年繰り返し発生している通常の損失とは区別しているわけだ。
海外への投資を積極的に進めてきたNTTドコモでは、出資先企業の株価が大幅に下落したため、2002年3月期決算で約8000億円の特別損失を計上することになった。NTTのグループ全体では特別損失が2兆円に達し、日本企業では過去最大だという。
| 時事用語のABC (著:時事用語ABC編集部) 「時事用語のABC」 JLogosID : 14425051 |