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道と路がわかる事典6章 橋とトンネルの雑学 >

橋の数
【はしのかず】

一〇〇〇本以上も橋が架かっている国道は?

全国には一体どれ位の橋があるものだろうか。水路に架かっているような小さな橋から、大河川に架かっている長大橋まで、その数となると皆目見当もつかない。では、橋の数の最も多い国道は何号線か? また、どんな橋が多いのか? 橋の総延長は? 正確に答えられる人はまずいないだろう
答は、大阪を起点に、山陽道を通って北九州に至る国道二号が橋の最も多い国道で、二m以上の橋が一〇一五か所もある。国道二号の全長は五九四・六kmだから、五八六mに一か所の割合で橋が架かっている計算になる。わが国には、いかに多くの川が流れているかの証明でもある。
二位は国道八号(新潟―京都間、五三八・五km)で九〇二か所の橋がある。三位は国道一号(東京―大阪間、六一二・九km)で八九五か所、四位は国道九号(京都―下関間、五九四・七km)で七七五か所、五位は国道四号(東京―青森間、七四三・六km)で六七八か所である
では、橋の総延長はどの国道が最も長いか。一位は国道一号で、八九五か所の橋を合計すると八九・五km。道路全体の一四・六kmが橋だということになる。なるほど東海道には大河川が多い。木曽川、天竜川、大井川など名立たる川が太平洋に注いでいる。橋の距離が長いはずである。二位は国道二号で、橋の総延長は六三km、三位は国道八号(三五・六km)、四位は国道二三号(三五・一km、豊橋―伊勢間一八〇・二km)、五位は国道四号(二九・六km)の順である
ちなみに全国ではどれだけ橋があるのか。一五m以上の橋が全国で一三万六八六五か所もある。一五m未満の橋となると、統計がないためはっきりとはいえないが、恐らく二百万か所ほどの橋があるものとみられる
一五m以上の橋を一本につなぐと八〇二四km、地球約五分の一周ほどの長さである。一五m未満の橋も加えると、その二倍以上の長さになるだろう
都道府県別でみると、橋の数(一五m以上の橋)が最も多いのは、広大な面積にものをいわせている北海道で一万一七八九か所、二位は兵庫県の五七九一か所、三位は長野県で四五八五か所、四位は福島県で四五一五か所、五位は新潟県の四三九八か所である
橋の総延長でも、北海道が六五七・九kmで第一位、二位は兵庫県で三七四・四km、三位は大阪府(三六四・三km)、四位は愛知県(三一二・三km)、五位は東京都(二八七・七km)である。ここで注目すべきは、大阪の橋の長さだ。面積は北海道の四四分の一しかないのに、橋の総延長は北海道の五五%もあるのだ。さすが水の都と称されるだけのことはある。
ここに挙げた橋の数および長さの数値に、鉄道橋は含んでいない。すべて道路橋である




日本実業出版社 (著:浅井 建爾)
「道と路がわかる事典」
JLogosID : 5060124


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出版社:日本実業出版社[link]
編集:浅井 建爾
価格:1,620
収録数:255
サイズ:18.6x13.4x2cm(-)
発売日:2001年11月
ISBN:978-4534033154

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