【四字熟語】四字熟語 > 政治家好みの大言壮語
先憂後楽
【せんゆうこうらく】

困難で苦しいことは先に片づけ、後で楽をしようということ。現代の政治家に、もっとも期待される行為、心構え、精神。期待されるということは、実行されていないということ。百兆円以上の国債を出し、先に楽をしてしまった”つけ”が大変。まったく逆をやっている。これは先楽後憂とでもいったところ。中国第一の大湖洞庭湖の東北端に、有名な岳陽楼がある。宋の時代(十一世紀)、名臣范仲淹が、岳陽楼を修理する責任者となった友人のために、一書を贈った。「天下の憂に先立って憂え、天下の楽に後れて楽しむ」文書はこの言葉で終わっていた。以来、為政者の心構えとして使われるようになった。「岳陽楼記」范仲淹。
![]() | 日本実業出版社 (著:真藤 建志郎) 「四字熟語の辞典」 JLogosID : 4373129 |