【名言名句の辞典】6叡智とわざ > 一芸は真理に通ず
音楽の本質は公約数的なものではなく非常に個人的なもので成り立っていると思う

【名言名句】
音楽の本質は公約
数的なものではなく非常に個人的なもので成り立っていると思う
【解説】
音楽だけでなく、絵画や彫刻などにもあてはまる指摘である。表現者の側からいうと、教師は弟子にさまざまな事柄を伝授し、弟子は伝授されたとおりに表現しようとするが、現れたものはやはり弟子個人の音楽なのである。音楽はそのようにしか伝えられないのだ。また、聞く側についても、たとえば悲しみを表現した音楽を聴いても、そのときの気分しだいで楽しい音楽に聴こえるというようなことは多々ある。音楽を学んだり、楽しんだりするものにとっては、実に示唆に富む言葉である。
【作者】小澤征爾
【生没年】1935~
【職業】指揮者
【出典】『音楽』
![]() | あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450635 |