子供にとって一番の喜びは「学問」以前に「子供同士が友達をつくり合う」ことであり生まれてはじめての
【名言名句】
子供にとって一番
の喜びは「学問」以前に「子供同士が友達をつくり合う」ことであり生まれてはじめての小学校における集団生活の経験だと自信を持って言うことができる
【解説】
幼いころから映画界に身をおき、なかなか学校にはいけなかった著者の実感であろうか。また、主演した映画『二十四の瞳』の教師役を通じて、子どもと教師との理想的なかかわりを小学校に期待する気持ちがうかがえる言葉だ。
しかし、今、小学校はどうであろうか。集団生活になじめずに、授業中も勝手に歩き回ったりふいに教室を出ていってしまったりする子どもがいる。せっかく出会った子どもどうしが友だちになれずに無視し合ったり、集団でのいじめが起きたりする。果ては小学校にまで犯罪がはいり込み、被害者ばかりか加害者にまでなる。
しかし、だからといって高峰秀子のこの言葉は今の小学生の気持ちとかけ離れているのだろうか。そんなことはないはずだと思いたい。学校はまず友だちをつくり合う場所。それを守るために大人は何ができるか、真剣に考えたい。
【作者】高峰秀子
【生没年】1924~
【職業】俳優
【出典】『自伝 わたしの渡世日記』
| あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450535 |