戦場にいかなくても戦火のなかで子どもたちがどうしているのかどうなってしまうのかよくわかるのです子
【名言名句】
戦場にいかなくて
も戦火のなかで子どもたちがどうしているのかどうなってしまうのかよくわかるのです子どもは、そのあどけない瞳やくちびるやその心までが世界じゅうみんなおんなじだからなんです
【解説】
戦争は常に弱者(子どもと高齢者)に対して過酷である。最も弱いものが、最もつらい体験を強いられる。空襲を体験した画家には、ベトナムで戦火にさらされる子どもたちが、目の前にいるかのように思われたのだろうか。日本でもベトナムでも、あるいは今日なお内戦や飢餓に苦しむ地域でも、子どもたちは「世界じゅうみんなおんなじ」なのだ。
【作者】いわさきちひろ
【生没年】1918~74
【職業】絵本作家
【参考】ベトナム戦争への抗議と平和への願いを込めて描かれた、戦場におかれた子どもたちの絵をきっかけとして、一九七三年、『戦火のなかの子どもたち』という絵本が生まれた。自分の戦争体験を踏まえて描かれた作品は、平和への願いと祈りに満ちている。ちひろは、死の間際までベトナム戦争の終結と平和の回復を願いつづけたといわれる。
| あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450332 |