悪の根源をなすものは金銭そのものではなくして金銭に対する愛である
【名言名句】
悪の根源をなすも
のは金銭そのものではなくして金銭に対する愛である
【解説】
金銭そのものは決して悪ではない。欲しいものを手に入れ、食べたいものを食べ、行きたい所に行って遊べるのも、豊かに金銭をもっているからであり、懐中が豊かなときは心も満たされる。金銭は生活を豊かにする手段である。
しかし、金もうけが目的になると悪徳が生じる。金もうけのために手段を選ばなくなる。守銭奴に心豊かな生活はない。
内田|百UNI(9592)は、「お金を、持つということは、その人間を卑小にし、排他的ならしめ、また独善的にする」といっている(『無恒産者無恒心』)。
「金が敵」ということわざもある。
【作者】スマイルズ
【生没年】1812~1904
【職業】イギリスの作家
【参考】スマイルズの代表作『自助論』はさまざまな分野で活躍した人物がいかに道を切りひらいたかを記したもので、現代でも、科学雑誌『Newton』の初代編集長であった竹内均の翻訳で刊行されて人気が高い。
| あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450073 |