【標準治療】病名 > 頭頸部科・口腔外科
舌ガン
【ぜつがん】

Carcinoma Of Tongue
舌ガンは頭頸部ガンの中では頻度の高い疾患です。その原因として過度の喫煙と飲酒が関与しています。それではどの程度が危険かというと、紙巻タバコ20本×30年=600本、アルコール(日本酒に換算)2合×30年=60合以上、吸ったり、飲んだりしている人は高危険群です。これは舌ガンのみならず、食道ガン、肺ガン、下咽頭ガンなどにも同様のことがいえます。特に最近は若い女性の喫煙が目立っており、将来が懸念されます。
幸い、舌ガンは上顎洞ガンとは違って発見しやすいため、早期発見は可能です(上顎洞ガンの項参照)。したがって早期に発見し、早期に治療を行えば、治癒率は上顎洞ガンよりはるかに高いといえます。
舌ガンの進行ガンでは舌半側(ぜつはんそく)切除術や舌亜全摘(ぜつあぜんてき)術などが行われます。舌ガンの場合、早期発見は可能ですので、早期に治療を行えば切除も小範囲ですむことが多いのですが、放っておくと頸部リンパ節などに転移するので要注意です。
![]() | 寺下医学事務所 (著:寺下 謙三) 「標準治療」 JLogosID : 5035456 |