【標準治療】病名 > 整形外科
手舟状骨骨折
【しゅしゅうじょうこつこっせつ】

Fracture Of The Carpal Scaphoid

スポーツや交通事故などで転倒し、手関節を過度に背屈され、軽く撓屈(とうくつ:へっこむこと)させられた時に発生する骨折です。この骨折は初診時の診断が非常に難しく、捻挫(ねんざ)として治療されることが多く、その治療開始の遅れが、遷延(せんえん)治癒(治癒が長びいて遅れること)、仮関節(骨がつかないこと)の原因となりえます。そのため本骨折は見逃されやすく、また栄養血管が限定されているため骨が癒合しにくい骨折の1つにあげられます。発生頻度は手根骨(しゅこんこつ)骨折で最も多い外傷です。
![]() | 寺下医学事務所 (著:寺下 謙三) 「標準治療」 JLogosID : 5035408 |