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標準治療病名 > 感染症内科

アメーバ症
【あめーばしょう】

Amebiasis Dysentery

 世界人口のうち、約5億人が赤痢アメーバに感染していて、そのほとんどが熱帯、亜熱帯の国々に集中しています。わが国では、1970年後半より増加しており、アジア諸国への旅行者数の増加に伴う輸入例が増えています。糞便から原虫である赤痢アメーバ(entamoeba histolytica)が検出されても、多くは症状を現しません。しかし、その一部は大腸炎や肝膿瘍(のうよう)として発症します。まれに、脾臓(ひぞう)、肺、胸膜、心臓、脳や皮膚などの病変もあります。
 感染は赤痢アメーバのシスト(嚢子〈のうし〉= cyst)に汚染された飲食物の経口摂取によって、小腸に到達した原虫が脱シストして栄養型(trophozoite)となり、大腸で分裂を繰り返します。これら栄養型がシストとなり、糞便中に排泄されて、強力な感染源となります(cyst passer)。




寺下医学事務所 (著:寺下 謙三)
「標準治療」
JLogosID : 5035248

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編集:寺下 謙三
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