【標準治療】病名 > 血液内科
伝染性単核球症
【でんせんせいたんかくきゅうしょう】

Infectious Mononucleosis
発熱、咽頭炎などに伴い血液中に異常リンパ球が出現する疾患ですが、感染性を示すことから伝染性単核球症と呼ばれます。エプスタインバー(epstein-barr:EB)ウイルスの感染症であり、思春期に好発します。このウイルスは、通常、口や気道から感染し、アメリカでは大学でしばしば流行したことから「キス病」と呼ばれたこともありました。Bリンパ球がこのウイルスに感染すると活性化され、増殖をしますが、この感染したBリンパ球を除くために反応して増加したキラーTリンパ球こそが、末梢血に出現する異常リンパ球の本態です。乳児、小児では軽症、不顕性感染が多いとされています。
![]() | 寺下医学事務所 (著:寺下 謙三) 「標準治療」 JLogosID : 5035217 |