【標準治療】病名 > 内分泌・代謝内科
高プロラクチン(PRL)血症(乳汁漏出・無月経症候群)
【こうぷろらくちん(ぴーあーるえる)けっしょう(にゅうじゅうろうし】
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High blood prolactin (PRL) (Golactorrhea - Amenorrhea Syndrome)
高プロラクチン血症が成熟女性に生じると、月経不順・無月経・不妊をきたし、しばしば乳汁漏出も出現します(乳汁漏出・無月経症候群)。高プロラクチン血症は下垂体のプロラクチン産生腫瘍(しゅよう)、視床下部障害、薬物の副作用などにより引き起こされます。プロラクチン産生腫瘍(プロラクチノーマ)は下垂体腺腫の中で最も頻度の高いもので、女性に多く、多くはミクロアデノーマ(微小腺腫)です。男性の場合、無症状のことも多いので、1cm以上の比較的大きなマクロアデノーマで発見されることが多いようです。プロラクチノーマは、薬物療法が治療の第1選択とされる唯一の下垂体腫瘍です。
![]() | 寺下医学事務所 (著:寺下 謙三) 「標準治療」 JLogosID : 5035197 |